「幻の豊前海鰯(イワシ)と節分」
「海の米」といわれるイワシ(鰯)は大衆魚とされ重宝される魚である。意外に種類が少ないイワシは全世界に二十種程度で、日本では主にイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの三種類が市場流通している。
イワシは鮮度が非常に落ちやすく、素早く調理しないと身がボロボロに崩れ臭みが出て風味も落ちる。名前の由来も水揚げされると急激に鮮度が落ちてうろこが剥がれ、人間の体温や外圧にすぐ弱って死んでしまうことから、最初は「ヨワシ(弱し)」と呼び、これが誤って「イワシ」になったという。(続)
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