今から約1200年〜1300年前の蛸壺(タコつぼ)が豊前海海底や貝塚から発見され、蛸壺を野焼きにした場所が遺跡として発見されています。この蛸壺には指紋が残っているほどです。当時から豊前海でタコ漁が盛んだった事がわかります。
また約1150年前の852年(仁寿2年)に、龍王浜(現在の闇無浜神社)に住吉宮が建てられ、後に下小路新浦の漁師
(龍王浜)の漁師達が住吉宮の隣に恵比須様(海の神様)を奉った事から、当時又は、それ以前に豊前海で本格的な漁業(刺し網漁、底曳き漁、引き網漁、定網漁)が始ったと思われます。
それと、当時は豊前海を「豊海(とよみ)」と呼んでいました。
“豊前國(豊前の国)に面した海だったので豊海と名付けた。豊かな魚が多く生息する海から豊海と名付けた。広大な干潟がある豊かな海なので豊海と名付けた。”…など諸説があります。
よって豊前海の漁業の始まりは、1150年以上の歴史があると考えられます。 |